それぞれの事情

大統領選の開票が進んでますが、なかなかすぐには結果が出そうにないですね。

 

結果いかんによっては、大きな暴動も予想され、アメリカ国内ではこれまでにない勢いで銃が売れているそうです。

とても残念なことですが、アメリカから銃がなくなる日は・・どうにも来なさそうだなぁ、という気がしてしまいますね。

 

もちろん、銃なんか世の中からなくなったほうがいい、と思うのは簡単です、しかし、いまだになくならないのには、その国なりの文化や事情、考えかたがあります。

以前、ブログで「銃とマスクとニュー・ノーマル」という記事を書きまして、アメリカの建国理念と銃の関係性について言及しました。ヨーロッパのような絶対王政の圧制を許さないため、民自身が国を作るために銃が必要だった、という考え方です。そして、銃なき社会では腕力が強いものだけが力を持つ、それを許さないために銃が必要である、という考え方もあります。

そしてもう一つ、日本のような狭い国土ではあまり想像できないことなのですが、じっさいにいろんな人が銃を持っている今の世の中にあって、家に強盗が押し入ってきたとして、110番通報(アメリカでは911番)したとしても、都会ではいざ知らず、あの広大なアメリカの地、警官が通報を受けて現場に到着するのに、30分や1時間は軽くかかってしまう、という地がある、というか、大都会以外ではそんな場所のほうが多い、という事実もあります。銃は世の中にないほうがいいと思っても、家族を守るためには持たざるを得ない、という人々が多くいる、このあたりも銃規制に積極的な民主党支持者が都会に集中していて、農村部は共和党支持、という分断に大きく関係しているのだと思います。

 

 

日本というかなり狭い、日本中どこにいっても福祉の在り方や公共サービスにそこまで大きな格差がない国にずっと暮らしていると見えてこない、その地ならではの事情というのが、こんなところにもあるのだなぁ、と思います。

 

そもそも、選挙自体がなんで日曜じゃなくて火曜日?という疑問もありませんか?

11月の最初の火曜日が大統領選、というのは150年前に法律で決められたそうなのですが、キリスト教の安息日である日曜日はきちんと休んで、月曜日に投票のために家を出て、広大なアメリカの地で投票所まで馬車でえんやこら行って、中には月曜日のうちにはたどり着けない人もいる、途中で一泊して火曜日であればきっと間に合うであろうから、ということで火曜日になったのだそうで。

 

もうそのあたりからして日本の国土では考えられないわけです。

 

「ザ・ホワイトハウス」というテレビドラマがずいぶん前にNHKで放送されていました。

 

 最近でこそ新しいドラマに記録を抜かれたようですが、数々の賞を受賞し、ずいぶんと長いこと、アメリカで一番人気のあるドラマ、とされてきたものです。

アメリカでの原題はThe West Wing。ホワイトハウスの建物は、西棟と東棟にわかれていまして、その西棟のほうに大統領執務室や閣議室があり、大統領もその側近たちも西棟にいるのです。だからThe West Wing

とてもよくできていたドラマで、移民問題、銃社会、差別問題、核問題、宗教問題、などなどを骨太に取り上げつつ、大統領をはじめその側近たち、大統領補佐官やスピーチライター、広報、秘書官たちの人生やトラウマ、秘密、悩みなどにも焦点を当て、それぞれの人が魅力的でチャーミングで、長所も短所もあって、そしてとてもおしゃべりで(笑)

 

「人間が、それぞれ悩みながらも理想をもって、国を、世界を動かしている」というのを見せてくれた、とても素敵な群像劇でした。

私はこのドラマが大好きで、どうにもこの大統領選の時期になると、というと結局4年に一度というペースになるのですが、DVDをごそごそと引っ張り出してきてこのドラマを見返すことになります。

登場人物がみんな弁が立ち、小気味いいリズムで立て板に水のごとく喋ってくれるので見ていて気持ちいいです。それぞれがそれぞれの主張をぶつけ合いながら、時には「大統領」や「補佐官」という立場を超えたところで対話をしながら、世の中を動かしていく。

人生における、世界における真実だ、と思わせてくれる名セリフもたくさん出てきます。

法案の通し方、根回しの仕方、ロビー活動などもとてもリアルに取り上げられていて、このドラマを見ればアメリカの政治が分かる、といわれているのですが、ストーリーだけでなく、ホワイトハウス西棟の撮影用セットもものすごーくよくできていたらしく、通常はアメリカのテレビ局は撮影中や終わった後の撮影用セットを一般公開して観光客向けにツアーなど組んでいるのですが、このザ・ホウィトハウス(The West Wing)のセットだけは、「リアルな西棟の再現度が高すぎて、公開は国家の安全保障にかかわる」として、この番組のスタジオツアーを行っていないくらいなのです。

 

バイデンさん、トランプさん、どっちが勝つかはまだはっきりしませんが、どっちが勝ったとしても、

自分やその周辺のことだけではなくて、本当に心から国を思って、世界平和を願って、自分が世界のリーダーなのだという自覚をもって、そもそも人というイキモノはなんだかとても複雑で、だから社会なんてモノも複雑になっちゃって、だから・・・、たとえ間違ったとしても、国民や世界の人々の幸せを願うことだけは忘れないでいてほしいよなぁ、とドラマを見ながらしみじみと思っています。

 

 

オバマ政権が誕生した後につくられた、オバマ政権メンバーによるドラマに似せたオープニング動画(笑)

当時副大統領だったバイデン氏も登場しています。

 

posted by 英語担当 加純

 

 

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