英国ニュース「アウトロー」について

先日、イギリスBBCニュースをみててびっくりしました。

"Covid-19: Stop anti-vaccination fake news online with new law says Labour"

(laborの中にuが余計に入っているのは英国スペルです)

英国の最大野党労働党が「オンライン上の、ワクチン反対運動の危険なコンテンツを排除するために緊急立法すべきである」と言ったというニュースです。

あまりにも驚いたので、他のニュースソースも見てみましたが、どうやらヨーロッパの中でも深刻な感染状況にあるイギリス内では、ネット上の反ワクチン運動を取り締まってほしい、という意見が多く国民内にもあり、その声を受けて、政府側がフェイスブック、ツイッター、グーグルなどと話し合い、英国の公衆衛生当局と協力して措置を講じている、ということです。

ワクチンに関するYouTube動画には広告が付かなくなったりしているようですが、今回はもう一歩踏み込んで、「反ワクチンの投稿を違法とし、即削除する」措置を取ろうとしているようなのです。

最大野党労働党の労働党によると、「一人でも誤った情報を受けワクチンを接種しなかった場合、それはそれは大勢の人の生死にかかわる問題である」と言っているようです。

 

多くの人がワクチンを受け、その結果感染状況が大きく改善するのなら、それはそれでよいことですし、確かに多くの人がワクチンを嫌がって接種しないような事態になれば流行を抑える力がなくなってしまう、ということはわかりますが・・・

でも、ワクチンに疑念や不安を持つ人は世の中に一定数いるわけで、その気持ちをSNSに投稿するだけでそれが違法になってしまうなんて・・・・・え??大丈夫なの?民主主義、と思いました。

なんかちょっと、言論統制チックですよねぇ。

 

思えば、夏ごろからイギリスでは駅や空港、お店、公共交通機関ではマスク着用が義務、なんですよね。違反すれば罰金です。(だから逆に、義務化されている場所以外では密になっててもマスクしない人が多い、という問題もあるんですけどね)

マスクの義務化に関しては、今までマスクの習慣もなかったし、文化的違いもあるし、ある程度仕方ないのかなぁ、という見方をしていましたが、言論を統制となると、これは問題が大きく違ってくる気がします。・・・・が、これも遠く離れた対岸から見ているからなんですかねぇ、感染者や死者数を身近に感じるようになると、それもやむなし、という気になってくるのでしょうか。

いずれにせよ、マスクの義務化やロックダウン、ワクチンに関する意見のSNSへの投稿まで法で規制されたりすることのない、言ってしまえば、法的規制ではなく、民衆の中の同調圧力によってなんとなーーーく乗り切ってきた日本は、世界基準で見ると、思っていたよりうんと民主的なのかもしれない、なんぜ、民(たみ)が主(おも)になってやってますからね、などと思ったりしています。

 

さてさて、ニュースの中に「~~を違法とする」という動詞が出てきたんですが、まぁいろんな言い方があるんですが、その中の一つに"outlaw" (アウトロー)を使っているニュースがありました。

そう、日本語でもちょっと古い言葉になっちゃった感もありますがカタカナで「アウトロー」って言いますよね。ならず者、って感じの意味です。「ならず者」もなんか古いですね(笑)

とにかく、カタカナになっている「アウトロー」は英語だとoutlaw

outは、ご存じのように「外へ」で

lawは「法律」という意味です。

法の外に出ちゃってるからアウトローは無法者、なんです。

そして、outlaw(無法者)という名詞で使う時もあれば

法の外に出す=違法とする、という動詞で使う"outlaw"もあるのでした。

 

そして、今回イメージ写真に使ったのはご存じロンドンのビッグベン

・・・・ですが、

私たちがビッグベンと呼んでいるのは実は通称でして、時計塔の部分の正式名称は、「エリザベスタワー」なんです。そして、タワーの横につながっている建物は、国会議事堂なんですよ。

今日は英国ニュースと英国ミニ知識、でした。

 

ではまた。

posted by 英語担当 加純