英国マナーとマスクと蝙蝠傘

・ありがとう、や、すみません、を忘れない

・行列にはきちんと並ぶ、横入りとかもってのほか

・お年寄りや妊婦さんには席を譲る

・お皿や棚の最後の一つに手を出すのを遠慮する

・外で携帯で話すときに周囲に気を使って大声は出さない

・言葉遣いには気を遣う

・すぐ後ろからくるの人のために、あけたドアを押さえててあげる、というような心遣いをする

 

・・最近、このようなマナーを忘れがちな人が多いですよね、嘆かわしいことです・・・という話がありました。さてどこの国の話しでしょう??

 

日本でしょ?と思う方も多いと思いますが、

実はこれ、イギリスのお話しなんです。

日本人と同じように、礼儀礼節を守る、逆に言うと礼儀礼節を自分の国の誇りだと思っていて、それを守らない人が増えていることを嘆かわしく思う人が多い、それがUK。

 

わたしは、英語の勉強のために毎日イギリスBBCのニュースを見たり、youtubeでイギリス人の発信している動画をみています。そして、ここ最近そのニュース動画だのyoutubeだのを見ていて、あれれ??と思っていたことがありました。

 

あれ??マスクしてない人めちゃめちゃ増えてない?

え?いくら屋外だからって、マスクなしでお喋りするにはその距離、近すぎん???

 

アメリカでは、大統領選yearであることも手伝って、マスクの有り無しが支持政党の表明みたいになっていたり、で完全に国を二分していますが、あれ?イギリスってちょっと前までみんなマスクしてたよね?と思っていました。

 

イギリス、実は新型コロナによる死者数が世界一です。

世界一の死者数出しながら、大丈夫なんだろうか、その無警戒感・・

と思っていた矢先、今日、ボリス・ジョンソン首相が国民に向けてメッセージ動画を出しました。 

日本語字幕は出ませんが、「今、人々が行動を変えなければ大変なことになる」「気持ち的には自由(国民の主権)を制限することには気が進まないが、今を逃すとあとで大変厳しい制限が必要な事態になる」

ということを熱く語っています。

イギリスでの新規感染者の数は、最初の第一波に迫る勢いで伸びているようです。

イギリスでは、7月からすでにマスク着用は義務化されています。

お店の中、スーパー、公共交通機関の中では、マスクをしていないと罰金がかせられます。100ポンドと言いますから、1万円を超えるケースもあるようです。

 

もちろん、一部で反対意見もあるようですが、アメリカほど国を大きく二分する、ということもなく、規則を守っている人も多いようです。

・・・規則、守っているんですね。

でも、マスク着用規制は屋内なんです。

屋内ではマスクを着用していた人も、外に出たとたんに、みんな外しちゃうんですね~~~。

いや、外してもいいんですよ、ソーシャルディスタンスを保てれば。でも外でもそんなに体が密着するくらい混雑している場所では・・いくら屋外でも・・。もうちょっと人が減る場所に出るまでは、まだつけてたほうがいいのじゃないの??と言いたい気になる場面が多くありました。

 

イギリス人もそもそも、アメリカ人と同じようにマスクをする習慣がありません。

なんなら、この新型コロナウイルス騒ぎが始まる前までは、日本人旅行者に向けて「現地に着いたらマスクは外してください、気味悪がられます」という説明をする旅行社もあったくらいでした。

 

また、この新型コロナの流行が始まった後ですら、「マスク着用によって万引きが増えたのに、防犯カメラによる顔特定ができないから、うちの店の中ではマスクしないでくれ」という小売店店主の話を聞いたこともあります。

 

でも、アメリカほど「自由が!」とか「主権が!」とかって感じでもないんですよね。単に「ルールは守ってるから、ルールで規制されていないところでは外してもいいでしょ」って感じに見えます。

 

そこで、思ったんですよね。

もしかして、マスクする習慣なかったからよくわかってなくない?

マスクは他人に移さないためのエチケットです、とか、マスクは人が多いところにいるときのマナーです、ってことが広まれば、イギリスでのマスクってもっと浸透するんじゃない??と。

だって、元々ものすごくマナーというものを気にする国民性ですもの。

マナーを守ることに、自国の誇りを感じてきた人たちなんですもの。

 

ボリス・ジョンソン首相のメッセージ動画、熱い思いが伝わってきてよかったんですが、そこに「マナー」というメッセージを込めたほうが、もっと成果が上がるのではないの?と。

できることならボリス氏に教えてあげたいよーーーー。と東の小さな島国から遠い西の島国に向けてこっそり思った今日でした(笑)

「キングスマン」というイギリスのちょっと過激なスパイ映画。

いかにもパリッとした英国紳士が、刀ならぬ紳士のたしなみ蝙蝠傘(実は近代武器)ひとつでおおたちまわり。過激に華麗に礼儀知らずどもをやっつけます。

Manner Maketh Man「マナーが紳士を作る。」というセリフがキャッチ―でした。

マナーを知らない奴は、虫けら以下扱いです(笑)

あまりにも攻撃が派手すぎるきらいがありますが、そこがちょっと前の日本の時代劇風でした。

敵を倒す最後の一撃も、武器の設定をカチっとstun(気絶)にかえてから打つんですよね。

時代劇で、敵をバサっと切っておいて「安心しろ、みねうちじゃ」と言って去っていく感じ(笑)

時代劇的爽快さですし、日本語字幕出てるのでよかったらこの予告だけでも見てください。こんなのを喜ぶあたり、やはり日本人に気質が似ているのかもしれない、と思えますよ。

 

Manner Maketh Manというのは、中世イングランドのWilliam of Wykehamが言った言葉で、現代語に直すとManners make the man.となって、まぁ、「礼儀が人を人をひとたらしめるのである」という」ような意味で、オックスフォード大学のニューカレッジや、ウィンチェスター・カレッジでも校訓となっているそう。

 

ということで、何かと日本人と気質の似ているイギリス人、マスク着用を義務というよりはマナー化したほうが効果上がるのではないかしら?と思った、というお話でした。

 

posted by 英語担当 加純

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