Happy Halloween♪ 

ハロウィンの季節ですね。

英語教室とかやっている割には、ハロウィン感がまったくなかったアイキャリアビジョンに、ちょっとだけハロウィンがやってきました。またまた生徒さんの差し入れです。いつもすみません、ありがとうございます。

 

年齢層のせいか講師陣にはハロウィンを楽しむ習慣がないのですが(笑)

若い生徒さんにお話を聞くと、子どものころからハロウィンという行事になじみがあるそうですね。

 

元々はアイルランドのケルト文化の中のお祭りだったハロウィン。

ケルトという民族は、四季の変わり目をとても大切にしていたそうで、冬に突入する季節のお祭りがハロウィンの起源なのだそうです。そしてそのハロウィンの時期には、この世とあの世の境があいて、死者や妖精がこの世に出てくる、とされていたそうです。まるで日本のお盆みたいですね。

そのハロウィンの文化は移民とともにアメリカに根付き、そしてここ20年くらいで日本にも徐々に浸透してきました。

 

意外なことに、アイルランドのすぐ近くのイングランドあたりでは、日本と同じく最近までハロウィンの文化はあまり盛んではなかったようで、英国ドラマを見ていても、この時期に取り上げられるテーマはハロウィンではなく、11月5日の"ガイ・フォークス・ナイト"だったりします。英国の子どもたちはこの時期"trick or treat"ではなく"a penny for the Guy"と言って街を歩きます。11月5日に大きな焚火の中に投げ込み燃やす「ガイ人形のために1ペニーちょうだい」と言っているのです。もらったお小遣いで花火を買うのだそうですよ。テムズ川沿いでは大規模な花火が上がり、人々は薪を焚き、子どもたちは作ったガイ人形を燃やし自分たちも花火をして楽しみます。。

 

・・と、ここまで来て、「その燃やされるガイって何者?」と思いますよね。

ハロウィンと同じく宗教も絡んでくるお話なので、詳しくはここでは省きますが、"ガイ・フォークス"でネット検索していただくと、見たことがあるようなお面が出てきますよ。日本では『Vフォー・ヴェンデッタ』という映画が流行った時に有名になったお面です。

 

日本語のなりたちと日本の文化・精神性が切っても切り離せないように、英語と英語圏の人たちの文化も切り離せません。「なぜこの言葉は、英語ではこうなるのだろう?」という疑問が、文化背景の理解によってすっと解決することもよくあります。

日本人は、バレンタインデーやクリスマスなど、海外の風習をイベントとして取り入れるのはとても上手ですが、せっかく上手に取り入れたなら、その文化の元々の背景にも興味を持ってみると英語学習にもきっと役立つと思いますよ。

 

英語担当講師 加純