最近の求人票を見て考えたこと

キャリアカウンセラーの藤吉です。

 

相変わらずコロナ禍は続いていて先の見えない状況のように思われますが、求人情報をみていると昨年に比べて若干増加している感覚があったので、調べてみました。

 

厚生労働省が公共職業安定所(ハローワーク)における求人、求職、就職の状況をとりまとめた資料を定期的に発表しています。一般職業紹介状況(令和3年5月分)について  | 厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 

このグラフを見ると、やはり月間有効求人数(青い棒)がごくごくわずかですが上昇傾向にあるようです。これは、日本全国の資料なので地域格差はあるでしょう。

 

求人票に記載されている給与レベルも昨年に比べて若干上がっている感覚があります。

賃金に関してはまだ厚生労働省の発表資料は令和2年度までだった01.pdf (mhlw.go.jp)ので昨年と比べての数値はわかりませんが、年々最低賃金の引き上げと共にわずかずつ上昇はしているようです。

 

 

 

一般職業紹介状況(令和3年5月分)について  | 厚生労働省 (mhlw.go.jp)
一般職業紹介状況(令和3年5月分)について  | 厚生労働省 (mhlw.go.jp)
性別賃金、対前年増減率及び男女間賃金格差、対前年差の推移
性別賃金、対前年増減率及び男女間賃金格差、対前年差の推移

さて、ここまでは数値のお話でしたが、求人票を見ていて感じることがもう一つ。

「人材が欲しい。」が如実に感じられるということです。

 

テレビCMに「君!どこにこんな人材が!」というのがありますが、実際に企業のトップや人事関係の方とお話してみると、もともと専門的な知識や経験を持っている方よりも

「一緒に働いてくれる人」「一緒に働くために努力してくれる人」を求めているのだと思えます。

今の時代だからこそ尚更、高い給与を支払ってでも「一緒に企業の価値を生み出してくれる人」が求められているのだと思います。

 

だから、求職者としては「ぜひ、働きたいのです。そのための努力をします」と伝えることが出来ればよいのだ、ということになります。

 

ところが、良い求人票を見た時に、つい二の足を踏んでしまう―ってありませんか?

「私にできる仕事だろうか?」「以前の会社のように急に人員整理を言われるのではないか?」「自分に合っていない仕事だったら?」…様々な考えが頭をよぎるのだと思います。

 

いろいろ情報を調べるとしても、本当のところは実際に勤めて見なけらばわからないことが多いです。

びっくりすることも多いかもしれません。でもそこからがスタートになります。

 

先日、とある講演会で先生が「自信がない」という人は「自信がない」を手放すと良いという話をされていました。

確かに、守ろうとしているものが自分のプライドなのか、もっと別の本当に大切なものなのかということを考えると、「自信がない」という言葉にしがみついている場合ではないと思えると思います。

 

もし、それでも「自信がない」を手放せないのだとしたら、「もし失敗をしたならば」「もしうまくいかなかったら」自分自身が何かを失う気がしてしまっているのかもしれません。つまり、それこそがあなたのもっとも大切なものなのかもしれません。

 

ひきこもってしまった数人の若い男性から「もし自分に守りたい人ができたなら頑張れる気がする」という言葉を聞きました。言葉通りに受け取ると、自分自身のためには頑張れないということのように聞こえます。つまり、自分よりもっと大切なものが見つかればいいのに、ということですよね。

 

けれども本当は、自分自身の中にある大切な何かを自分なりに必死に守っていらっしゃるのかもしれません。

 

そう考えると、実は【その思い込み】はもう機能していないように思えます。

一歩を踏み出さずに現状にとどまっていれば、「それ」は決して守れないからです。

 

行動することで起こってくる結果は、最終的な結果ではありません。

1社面接を受けてもしダメだったとしても、次があります。

働き始めてうまくいかないことがあったとしても、それが求めていた結果ではありませんよね。

 

行動すれば変化が生まれます。

その変化が良いものなのかそうでないのかを検証(考え)し、もし良いものでなければそれを是正するための【データ/経験が】手に入ったということで、

もし以前より良い変化が生まれれば、その行動を続ければよいのです。もちろん、状況も変化しますから、同じ行動がうまく行き続けるとは限りませんから、うまくいかなくなれば、また工夫して変化を生み出せばよいのです。

あ、単に「辞めてしまえ!」ではなくて、「工夫」して新しいデータを得ることが肝心ですよ。

 

そうして積み重ねてこそ、どうしてもにぎりしめて離せなかった大切な自分自身のプライド(自分を守るもの)を本当に手に入れることができるのと思うのです。

 

実は、行動しなくても変化は生まれます。状況も変わるし自分自身も年を取りますからね。ただし、その場合の変化は【データ/経験】が手に入りません。

何もわからないので、ただ不安が募ることになってしまうのです。

 

求人票を見た時によくある行動として、もう一つ。

「ついつい、お給料の安い方を選んでしまう。」です。ありませんか?

 

「私にはこのくらいが…」なんて言葉が頭に浮かんでしまっているのです。

労働時間や身体にかかる負荷という点で考えて「このくらい」という判断をして選ぶということはあると思います。

でももし、そうでないならばとても失礼な話です。

 

どんな仕事でも「このくらいでいい」仕事はありません。

なのに、ついそのような見方をしてしまう理由は、多くは先ほどの「自信がない」というところと同じなのかもしれません。

そしてもう一つの理由は、もしかしたら無意識に「自分自身の枠」を決めてしまっているからかもしれません。

 

でも、考えてみてください。

私たちはこの数年で、現実は何が起こるかわからないということを実感したではないですか。

「過去の私」とは違う「未来の私」がいるかも知れません。

 

 

今のままの私ではなく、【できる私】【魅力的な私】【豊かな私】になっても良いと思いませんか?

by 篠扶

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