創る楽しみ

ビジョン(目標)を持つと、そこに向かうために段取りを考えます。

段取りの立て方って人それぞれですね。

 

例えば旅行に行く時でも、自動車で行くか電車にするかくらいしか考えない人もいれば、出発時刻から途中とちゅうの観光地の到着時刻だけでなくお土産物屋の場所まで計画を立てる人もいます。

 

でもどちらのタイプの人でも、「もし雨が降ったら傘がいるだろう」とか「もし予定時刻までにホテルに着けなかったら連絡する必要があるから電話番号を確認しておこう」とか、そういう準備はしておいたほうが良いですよね。

いくら詳細にスケジュールを決めていたとしても、予定に無いことが起こる可能性は何時もありますから。

 

上の例のように単純でない判断が必要になる場合も多いのですが、人間の脳は素晴らしく有能に出来ているので、こういう生活の知恵は記憶の貯蔵庫にたくわえられていて、必要に応じて、ほとんど無意識に取り出したりしているようです。

 

そして今、この予定外の出来事に対処する力がこれまでより更に求められる時代になりました。企業の求める人物像の上位は積極性・柔軟性・コミュニケーション能力、そして問題解決能力と言われています。

 

 

 

この【もし~なら~】

という考え方は、子どものプログラミングでも最初に学ぶ考え方です。

もし、「雨が降ったなら傘が必要でそうでなければ傘は必要ない」というように、

もしAであればBそうでなければCという条件判断を考えます。

これが、だんだん複雑になって、複合条件になったり、分岐が増えたりした考え方ができるようになります。

 

でも、考えてみれば私が子どもの頃には、日常生活の遊びの中でこんな判断をする場面が沢山ありました。「砂場で山を作ってトンネルを掘る」というだけでも、何度も山が崩れる経験をして「もし地面の近くを掘ったなら」とか、「もしもっと高い山を作ったなら」と実験を繰り返し、「水で湿らして固めてみたらどうだろう?」なんていう仮説も立ててみたりするようになります。

 

一定のルールの中での遊びは、子どもたちの工夫する力を伸ばすように思うのです。そしてそのうち自分たちでルールを決めることができるようにもなってきます。

 

我が家の子どもたちも小学校低学年の頃に、近所の子どもたちと何やらルールを決めて家の庭を掘り返し、砂と段ボールの構造物を作り出していました。「俺たちすごいね!」と話していたことが忘れられません。

コロナ禍で、こんな無邪気な体験も制限されてきているのかもしれないと思うと残念です。またかつてのように「子どもはほったらかしておけば勝手に遊んでいるから」という環境でも無くなってきているようにも思います。

 

こういう時代だからこそ、積極的にプログラミングの考え方を学ぶことで問題解決能力を育成するという方法も必要になってきたのだと思います。

子どものプログラミング教育は、IT技術者を育成する為ではなく、問題解決などの論理的な思考力を育てる役に立つものだと考えています。

論理的な思考能力は、就職の為だけでもなくて、生きていく上で様々な場面でその子の役に立ってくれます。

 

また、最近はYouTuberやゲームクリエイターを目指す子どもたちも多くなりました。

 

確かに、今は子どもも大人も虜にするような楽しく美しい動画や高品質のゲームソフトが無料で提供されていて、気軽に楽しむことができるようになったので、ITに関する仕事はとても身近に感じられるようになったと思います。

 

私も日々、疲れを癒すためにぼ~っと見ていたりすることもありますし、ワクワク感動して見続けていたりしていることもあります。そしてあっという間に時間が経っていた!と慌てることもしばしばです。

 

これらの作品は本当に素晴らしいものも多いのですが、ときどき問題を引き起こしてしまう理由は、受け取っている側は「与えられたものに反応しているだけ」という点だと思います。

 

作り手になったら、一つの作品を作り上げる為にはコツコツとした地道な作業が必要になります。

もちろん、発想力や瞬間的なひらめきというものも必要ですけれど、それを表現する基本の【技術力】も必要ですし、作品を仕上げる【継続力】も必要になります。

 

子どもプログラミング講座をしていても、最初の頃子どもたちは思ったようなゲームができるまで面倒な作業があることに少しうんざりしているようです。

けれども、だんだんキャラクター達を自分の思ったように動かす方法がわかってくると、面倒な作業もすごい速さでどんどん進めていきます。

そして、決められたルールの中で、自分の創りたい世界を創り上げていきます。

 

「遊び」の中での成長の早さは驚くばかりです。

【技術力】も【継続力】も楽しみの中では苦労少なく身につけられるようです。

その楽しみの源は、「こんなふうにしたい!」というビジョンなのです。

 

素晴らしい作品を与えられている時間は至福の時ではあります。

けれど、創り出していくことができるということは、更にさらに、意義あることだなあとプログラミングに取り組む子どもたちの笑顔を見ていると思えるのです。

 

 

 

作品だけではなくて、【自分の人生を創る】って考えるともっと素敵だと思いませんか?

by 篠扶

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