一緒に居ること

 こんにちは。藤吉です。

 先日の加純先生のブログで、「ホロスコープで時代を読む」のお話を出してくれていました。そうなのです。ホロスコープを読むと、今は多くの古いタイプの組織が改革されつくし、個人の責任や能力に注目が集まってくる時代だと言われています。

 

 「個性が輝く時代」と言う言葉を加純先生が伝えて下さって、それぞれの方が自分の出来る事や能力に自信を持って表現していくことの大切さと意義を書いて下さっていましたね。

 私は普段、障がいをお持ちの方や様々な経験を超えてこられた方々が素晴らしい能力を発揮していく姿を拝見していますから、ぜひ自分をブランディングする自信を皆さんに持っていただくことに大賛成です。

 

 そんな私は、人生の途中で出会った10人の方にご協力いただいて“NPO法人”を立ち上げ、これまでの10年間家族と多くの方々の協力を得て運営してきました。

 その経験から今日は、皆さんが自分の個性と能力を活かすことが出来るようになったなら、更に1歩進んで、それぞれの方がお互い協力し合うことによって、もっと素晴らしいことになるんだということをお伝えしたいと思いました。

 

 先日、ちょうどそれを象徴するようなドキュメンタリーを見ました。オスばかりの5頭で群れを作って生活しているチーターの話が紹介されていたのです。

 

 チーターと言えば素晴らしい反射神経とスピードを持っていて、単独行動をする狩人というイメージです。

 群れを作っているこの5頭は研究者の間でも珍しい存在だということで追跡調査されているようです。

 

 彼らはチームプレーで狩りをするので大型の獲物もしとめることが出来ます。

 強いライオンにも獲物を横取りされずにすみます。

 

 5頭の中のリーダーは、オルパダン(狙撃手と言う意味らしい)と名付けられていました。

 彼はいつも危険を顧みず、勇敢に先頭に立って仲間を引っ張ります。

 ところが結構な乱暴者で、オルニョク(努力家と言う意味)と言う名前の失敗ばかりして足を引っ張っている子にとても厳しく当たる様子が撮影されていました。

 

 それから3年後の撮影では、なんと内部クーデターでリーダーが交代していたのでした。

 乱暴者のオルパダンを序列2位と3位のオスが協力して倒したのです。オルパダンはケガをしていて群れの中で狩りの役割を果たせていないどころか、移動の時にも時々遅れ気味。けれども群れから追い出されることはなく、もちろん食事も一緒です。なのに相変わらずの暴れ者だったりします。

 

 そんなオルパダンを気にかけて、遅れた時も探しに行ったのは、驚いたことにいじめられていたオルニョクだったのです。

 オルニョクはいまでは立派に成長し、群れの中でしっかり役割を果たせています。

 そんなオルニョクの行動には、どんな心情がかくされているのでしょうか?

 

 自分自身がふがいない思いをしていた時に、自分を群れから追い出さなかったオルパダンに恩義を感じているからなのでしょうか。

 それとも辛い心情に共感できるからなのでしょうか。

 または、自分だって成長できたのだから、あのオルパダンが復活できないはずがない!と思っているのでしょうか?

 オルニョクにインタビューできないのは残念です。

 

 もっと驚いたことには、DNA解析により、オルパダンだけが血縁関係が無いことが判明したというのです。

 オルパダンと若い4頭に出会った時、どんなドラマがあったのでしょうか。

 オルパダンは血縁関係が無いのに、先頭に立って狩りをし、食物を分け合って生活する「群れ」を率いていたというわけです。そして、オルパダンをリーダーから追い落とした後も群れは彼を追い出さず、行動を共にし、食事を分け与えていました。

 

 彼らにとって群れで暮らすという選択をしたことは、1頭で孤独な戦いをするよりも安心安全な生活を手に入れることが出来たということなのでしょう。

 群れから離れるということはそれだけ「死」に近づく危険すらあるサバンナの生活だというわけです。

 

 放送は、オルパダンのケガが回復し、狩りの役割を果たせるようになった様子が紹介されて終了しました。

 

 これまで単独行動が主だとされていたチーターが、【群れ】を作って維持しているのはなぜなのか、5頭にインタビューができないので、本当の事情や心情はわかりません。

 けれども、日々どんな状況が起こるかわからない生活の中では、一緒に居さえすれば、ある時仲間の誰かが役割を果たせない時があったとしても、そのことは実は人生の中で大きな問題ではないのでしょう。

 また、様々な個性や信念の違いが、時には仲たがいを起こすきっかけになるとしても、それでも「ただ一緒にいるということ」を選択し続けていくことが、日々の生活の中でお互いの安心安全や目標の達成につながり、お互いのエネルギーにもなり得るのだということを、教えてくれたように思いました。

 

 1頭でも優れた能力を持っているチーターですが、協力し合うことでより大きな獲物を狩り、自分達より強大な敵に対抗し、時には欠けた部分を補い合うことができる。そのことを経験したからこそ、彼らはこれまでの本能に従った行動を変えて、新しい生活様式を続けているのでしょう。

 

 ところで、彼女とデートする方法も、これまでの失敗を踏まえて新しい形にしたそうですよ。

 1頭ずつの順番性で、他の仲間が狩りをしているときでもデートできるそうです。まるで順番に有給休暇を取りながらデートしているようです。少子化に歯止めをかけることになりそうな、良い方法を編み出したものだと思いませんか?

 

 

 私たち人間も、個性が十分輝き始めた次に来るのは、それぞれの個性を尊重しあい活かし合いながら補い合う、ゆるやかな新しい組織の形なのかもしれません。

by 篠扶

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