マインドフルネス体験記

　そんな私がマインドフルネスの効果を実感したのは、母が亡くなった時でした。

　仕事をしながら介護もしていましたので疲れもありましたが、何より後悔が大きく、母が亡くなって初めて母の存在の大きさを感じていたのだと思います。「～だと思います」というのは、その当時の私の頭はそのような判断もできないくらい、すべてがぼんやりとし、いろいろな事柄がごちゃ混ぜになっているようでした。

 

　その時、熊野先生が紹介していた「呼吸による癒し」という本を手に取り、実践してみたのです。ただ、普通に呼吸をするということを。

 

　おかしな言い方ですよね。私たちは普段から普通に呼吸しています。

　けれどこのときはただ、呼吸をしている自分の身体を意識したのです。そして自然に呼吸ができている事実に、深く感謝の気持ちがわいてきました。涙があふれてきました。

 

　このときは、数日間の実践で「ぼんやりとしたごちゃ混ぜの感覚」が改善していきました。

 

　ところがその後、心の状態が回復すると継続することをやめてしまいました。

　この時感じたのは、私の脳は本当に働き者なのだなということです。

　どういうことかというと、「さあ、座ってマインドフルレスをしよう」と思っても、「そんなことをしている場合ではない！」という気持ちがわいてきて、「ゆっくり座る」ことを嫌がる自分がいたのです。

　そんなことが続いて、やったりやらなかったりの日々があり、そのうち、すっかりやらなくなってしまっていたのでした。

 

　そして数年の時が過ぎ、2か月前ケイコ先生の「マインドフルネス講座」を受けて、もう一度継続実践してみようと思い立ちました。

　なぜかと言うと、「認知症予防」という惹かれるキーワードがあったからです(笑)

　なにしろ、その頃「あ、忘れてた…」ということが日常生活の中でものすごく多くなっていて、これはもう危険水域に達しているのでは?!と言うような状態だったのです。しかも、なにやらいろんなことにいまいちやる気が出ない…と言う日が続いておりました。

　

　それでも、実際やり始めたのは3週間くらい前からですが(;´･ω･)

　今回は「そんなことをしている場合じゃない」という思いがわいてきても、「大丈夫」とただ呼吸に戻ろうと決心して始めました。

 

　とはいえ、今の私は心理的に大変な状態ではありません。ですから、実のところそんなにすぐに効果を感じられるとは思っていなかったのです。

 

　ところが！

　

　忙しい日々の中で、たった10分間の「呼吸に意識を戻す」という体験が本当に頭をすっきりさせることに、心から驚いています。

　そして、もっと驚いたことに、自分の出来る事が増えたような感覚があるのです。

　「時間がないから、これやこれはできない」とか「これ以上は無理」とかいう感覚が少なくなって、冷静に計画を立てられているような気がします。

 

　時間に追い立てられてる感じがしないのです。

　なので、これまでにない自由を手に入れられている感じがします。

 

　物忘れの方は、いまだにやるべきことが多い日には、立ち上がった瞬間に「あれ、なんだったっけ？」というようなことはありますが(笑)前ほど、ぼ～とした感じはなくなりました。これからに期待しています。

 

　ケイコ先生の講座では、マインドフルネス瞑想のやり方だけでなく考え方や効果の理由等も教えていただけます。

　難しい理屈ではなく、とても実際的にわかりやすく教えてもらえるので、すっと入ってきやすいです♪

 

　「心が軽くなる講座♪」イベントの機会にぜひ体験してみてください。

　教室は満席ですが、Zoom参加は人数制限有りません。
　Zoomが初めてで心配な方は、前日までにつなぎ方を実践して見る時間を設けることが出来ます。安心してお問い合わせください。

by　篠扶